はちみつへのこだわり
ミツバチの健康を第一に、約100箱を少数精鋭で。南陽の花と森をめぐる、板垣養蜂園のはちみつづくり。
板垣養蜂園は、山形県南陽市で養蜂を営む小さな養蜂園です。さくらんぼの花が咲く春から栗の花が香る初夏まで、南陽の花と森をめぐりながらはちみつを採り、養蜂家自らの手で瓶に詰めています。
大手の養蜂家が300〜600箱を管理するのに対し、板垣養蜂園が管理するのは約100箱。「ミツバチの健康状態に気を遣う」ことをモットーに、少数の巣箱を一箱一箱ていねいに見守ることで、元気なミツバチが集めた質の高いはちみつをお届けしています。
養蜂は、花粉を運ぶミツバチを通じて森や畑の実りを支える仕事でもあります。板垣養蜂園では、レンゲ・ヘアリーベッチ・クローバーなどの蜜源植物の種まきや山での育樹活動を続け、カーボンネガティブ・ネイチャーポジティブに貢献することを目指しています。
採れたはちみつは、南陽市内のカフェやお菓子店、県内の道の駅・旅館などのほか、全国のレストランやパティスリーでも使っていただいています。
ミツバチの健康が第一
巣箱の数を増やせば、採れるはちみつの量は増えます。けれど板垣養蜂園は、一箱一箱の様子を見られる数にとどめることを選びました。
「ミツバチの健康状態に気を遣う」ことが、板垣養蜂園のモットーです。巣箱を開けて群れの様子を確かめ、病気や害虫の兆しがないか、女王蜂は元気か、餌は足りているか。一箱ずつ見守るには、時間と手間がかかります。
それでも巣箱の数を約100箱にとどめているのは、元気なミツバチが集めたはちみつこそが、いちばんおいしいと信じているから。少数精鋭のミツバチたちが、南陽の花の蜜をていねいに集めてくれます。
養蜂家自家詰め・山形産
採蜜から瓶詰めまで、ほかに任せず養蜂家が自らの手で行います。ミツバチが集めた南陽の花の香りを、そのまま瓶にお届けします。
- 01
花を追いかけて採蜜
さくらんぼ→百花→アカシア→栗。花の時期に合わせて巣箱を移し、蜜蓋がかかった巣枠だけを選んで採蜜します。
- 02
遠心分離でやさしく
巣枠を遠心分離機にかけ、蜜を流し出します。採った蜜は外に出さず、養蜂家の手もとで扱います。
- 03
養蜂家がひと瓶ずつ自家詰め
採った蜜は業者に預けず、養蜂家自らがひと瓶ずつ手作業で詰めています。南陽の花の香りがそのまま瓶に入ります。
カーボンネガティブ・ネイチャーポジティブ
養蜂は、花粉を運ぶミツバチを通じて森や畑の実りを支える仕事でもあります。花を増やし、森を育てることが、ミツバチとはちみつの未来を育てます。
養蜂は、自然を「元に戻す」だけでなく「増やす」仕事
ミツバチは花から花へ飛びまわり、受粉を助けます。受粉によってさくらんぼや野菜、山の木々が実をつけ、種を落とし、翌年にはさらに多くの花と緑が育ちます。緑が増えれば二酸化炭素の吸収量も増え、山の実りが川や海の栄養となって、生きものの暮らす環境がゆたかになります。
カーボンネガティブ
出す二酸化炭素より、吸収する量のほうが多い状態。花や森を増やすことは、二酸化炭素を吸収する緑を増やすことでもあります。
ネイチャーポジティブ
自然の損失を食い止めるだけでなく、生きものの多様性を以前よりゆたかにしていく考え方。ミツバチの受粉は、その土台となる花と実りを支えています。
板垣養蜂園では、はちみつを採るだけでなく、レンゲやクローバーなど蜜源植物の種まき、山での育樹活動を続けることで、ミツバチが働ける花と森を増やしています。はちみつを味わっていただくことが、この循環を回す力になります。
続けている取り組み
- 蜜源植物の種まきレンゲ・ヘアリーベッチ・クローバーなど、ミツバチの蜜源となる花の種をまいています。
- 山での育樹活動森を育てることで、アカシアや栗など将来の蜜源と、ミツバチの暮らす環境を守ります。
- 花粉を運ぶミツバチの力ミツバチが受粉を助けることで、さくらんぼや野菜の実りを支えています。
園主からのメッセージ
一年の仕事
季節とともにめぐる、養蜂園の一年。花を追いかけ、ミツバチを守り、来年の花を育てます。
越冬明けの点検
冬を越したミツバチの様子を一箱ずつ確認。桜の開花に合わせて巣箱を桜並木へ。
採蜜の季節
さくらんぼ→百花→アカシア→栗。花を追いかけて巣箱を移し、7月20日ごろまで採蜜します。
瓶詰め・スズメバチ対策
養蜂家自らの手で瓶詰めし、8月から予約分の発送を始めます。巣箱をスズメバチから守る時期でもあります。
発送・種まき
10月までに予約分の新蜜を順次発送。レンゲやクローバーの種まき、育樹活動で翌年の花を育てます。
越冬・いちご園への貸し出し
ミツバチは栃木県のいちご園へ受粉のために貸し出し、ハウスの中で冬を過ごします。その間に道具の手入れと翌年の準備を進めます。











